学部・大学院案内

山口大学医学部・大学院の概要をご紹介します。

医学部長ご挨拶

人々の健康の維持,回復に貢献し,信頼される未来派医療人育成のために

山口大学医学部は山口県の南西部,瀬戸内海に面する「彫刻と緑の町」宇部市の中心部にあります。医学科,保健学科の2学科より構成され,維新の地,山口で新進の気質と開拓の精神を持ち,「医心」あふれる暖かみのある医療人の育成を目指しています。

近年の医学,医療の発展,疾病の複雑化や人口の高齢化とともに,医師,看護師,臨床検査技師をはじめとする医療人には一層高度な専門的知識と技能,暖かい心と倫理観が求められています。患者さんをご家族も含めてトータルにサポートし,安心して治療を受けて戴くためにはまた,コミュニケーション力,説明能力も必須です。また,多職種によるチーム医療は必要不可欠なものとなっています。山口大学医学部では2つの学科および医学部附属病院が連携して講義や実習・演習等を通じてこれらの能力を涵養するとともに,そのために,常にカリキュラムの改善に努めています。

山口大学 医学部長 谷澤 幸生

国際化に対応する教育も特色の1つに挙げることが出来ます。医学科では後に述べる「自己開発コース」などを通じて毎年十数名の学生が約5ヶ月,欧米を中心とした海外の研究室で研究を行っています。また,医学教育の国際化に対応する,医学教育認証に向けて準備を進めています。保健学科においても,アジア,オーストラリアの国々との連携によるAPAHL(Asia-Pacific Alliance of Health Leaders)を組織し,学生の交流を行っています。専任の外国人教員も在籍しています。

また,3年~5年次には,地域社会(へき地・離島を含む)で求められる医療・保健・福祉・介護の活動を実際に現場で行うことにより,地域医療マインドを養成する「地域包括医療修学実習」「地域医療実習」を設けています。この他にも5,6年に行う臨床実習の前に,患者さんに信頼される医師として必要となる基本診療能力の向上のため,「臨床実技基本実習」,「臨床推論基本演習」を設けています。実技訓練のためには,「スキルズラボ」の充実も図っています。臨床実習でも,地域医療機関との連携により,「地域で医師を育てる」をキーワードに,卒後臨床研修へのシームレスな教育・研修体制を構築しています。

『医学科教育の特徴』

山口大学医学部医学科は44の講座で構成され,700名を越える学生が在籍し,約300名の教員が教育,研究にあたっています。平成27年には医学教育に特化した医学教育学講座が新設され,医学教育センターとの連携のもとに充実した医学教育に取り組んでいます。

医学科では,2001年から医学教育コアカリキュラムに準拠したカリキュラムと,医学教育総合電子システム「eYUME」を導入し,先進的な教育を行ってきました。本学科のカリキュラムの特徴は,3年次に,先端の医学・生命科学を理解し,自ら見いだした医学・医療・福祉の課題に主体的に取り組み解決し,その成果を論文としてまとめる能力を養う「高度自己修学コース」を設けていることです。中心となる「自己開発コース」では最長5ヶ月にわたり学内の研究室で研究活動に従事するとともに,海外を含めた学外の研究室での研究や,ボランティア活動に従事することも可能です。毎年十数名の学生が海外の研究室に留学し,「トビタテ!留学Japan」をはじめとする公的,民間の助成金を受けている人も少なくありません。この他にも,2年次に,自由に研究室に出入りができて,教員との絆形成の端緒としてクラブ感覚で研究の話ができる「Open Science Club」や,4~6年次に自分の興味のある研究室で大学院レベルの研究を行うことができる「高度学術医育成コース」を設けており,これらの研究志向を高めるコースは,文部科学省からも高く評価されているところです。

また,3年次に,地域社会(へき地・離島を含む)で求められる医療・保健・福祉・介護の活動を実際に現場で行うことにより,地域医療マインドを養成する「地域包括医療修学実習」を設けています。

この他にも,5,6年に行う臨床実習の前に,患者さんに信頼される医師として必要となる基本診療能力の向上のため,「臨床実技基本実習」,「臨床推論基本演習」を設けています。臨床実習でも,地域医療機関との連携により,地域一帯となって医学生の基本診療能力の向上に取り組んでいます。

これらのカリキュラムにより,皆さんをどの病院,研究所からも信頼される医師,高度学術医に育成すべく,教員一同全力で教育研究指導にあたっています。

『保健学科教育の特徴』

山口大学医学部保健学科では,約480名の学生が在籍し,50名を越える教員が教育研究指導にあたっています。

本学科には,看護学専攻と検査技術科学専攻の2専攻があります。看護師,保健師,臨床検査技師の受験資格に加えて,助産師,細胞検査士,健康食品管理士,医療情報技師,バイオ技術者などの受験資格が得られる選択コースをいくつか設けています。学生生活を充実及び有意義なものとするため,1年次にはメール教員制,2年次以上はクラス担任制を置き,指導に当たっています。

看護学専攻においては学生全員が保健師のカリキュラムを履修できます。また,看護を科学的に考察し実践できるようにカリキュラム配置をしています。看護学教育の中心となる実習は主として併設されている医学部附属病院で行われます。様々な疾病を持つ患者さんに高度の医療を提供しており,看護の質が非常に高い病院です。加えて,山口県内の医療機関や高齢者施設,精神保健福祉施設,保健センター,保健所などと連携しており,幅広い看護教育を受けることができます。暖かみがあり,患者さんの健康に向かう力を引き出し高める看護学を追求しています。

検査技術科学専攻では,医学の進歩に対応する専門性の高い臨床検査技師を養成すると同時に,様々な医療分野において世界に通用する研究マインドを持つ人材を世に送り出しています。卒業生は,大学院進学,病院検査部や企業の研究所などいろいろな分野で活躍しています。医学部附属病院検査部での実習はもとより,患者さんに直接向き合って,検査の実際と意義を学ぶ病棟実習も取り入れています。細胞検査士及び健康食品管理士の受験資格が得られるほか,時代の要請に応えてバイオ技術者認定試験(中級・上級),医療情報技師検定試験を在学中に受験し,それらの資格を取得する学生も少なくありません。大学院博士前期課程では,平成27年度より全国に先駆けて「再生医療・細胞療法を担う高度な医療専門職の育成コース:臨床培養士養成課程」を開設しました。

保健学科では国際交流活動も活発に行っており,オーストラリア,韓国,タイの大学と山口大学の5大学で,APAHLという姉妹校提携を結んでいます。年に一度,各大学持ち回りで約1週間の交流会を開催しています。また,英語を母国語とする専任教員が,専門科目を英語で行い,国際化に対応できる医療人の育成を目指しています。

平成28年4月1日
山口大学医学部長
谷澤 幸生