講座・教員紹介

山口大学医学部医学科の教育研究講座をご紹介します。

法医学(旧 法医学)

Legal Medicine

平成29年5月1日作成

顔写真:藤宮 龍也 教授

教授名
藤宮 龍也
講座のメンバー
藤宮 龍也,髙瀬 泉,劉 金耀,姫宮 彩子
医学科担当科目
医学入門1・2,生命倫理学,医学史,医学英語1・2,医療安全学,医療安全テュートリアル,臨床倫理テュートリアル,法医学,重点統合1,自己開発コース,修学論文テュートリアル,Open Science Club,SCEA/AMRA
居室
医学部本館5階
TEL
0836-22-2234
FAX
0836-22-2232

講座の紹介

社会的・司法的諸問題について,医学的手法の応用を目指す学問が法医学であり,中でも,病理学や中毒学の視点から取り組むのが法医病理学・法医中毒学です。法医学実務では,異状死体の死因を決定することが大きな比重を占めています。全死亡の約15%を占める異状死体とは,確実に臨床診断された内因性疾患で死亡したことが明確である死体以外の全ての死体をいい,突然死・不慮の事故死・自殺・他殺等が含まれます。近年は無差別殺人・保険金殺人(中毒死)など都市型殺人が増え,困難な事例に多く遭遇するようになりました。過労のようなストレスが突然死に重要な影響を持つことから,過労死といった複雑な事例も問題となっています。また,単純な技術過誤による医療事故ばかりでなく,患者・遺族の権利意識の変化と医学知識の普及により,説明義務違反などの医療紛争が増え,法医鑑定が求められることも増えてきました。先端医療や民事事例などにおいて法医学の役割は重要です。このような社会的要請により,法医学の扱う対象は広くなってきていますが,その多くが鑑定に結実されます。よって,鑑定の科学性の追求が法医学の基本テーマです。

当分野では,生体への侵襲要因のうち,外因と突然死を起こす要因の病理学的検討とその背景の社会医学的研究を行っています。小児虐待・老人虐待・自殺・医療事故・刑事事件など,今日的問題が法医解剖には反映されます。また, 小児虐待や性暴力等の生体の損傷鑑定においても, 犯罪予防を行い社会安全を追求する臨床法医学の研究を行っており, 事例検討を通じて,社会への貢献を目指しています。

法医中毒学では,薬毒物の同定・評価が鑑定の重要な事項ですが,薬毒物の評価の視点から,薬物動態学や中毒作用について研究を行っています。特に,アルコールの薬物動態学では世界をリードする研究を目指しています。アルコールとその代謝産物であるアセトアルデヒド・酢酸の動態とその細胞・組織毒性についてや,心臓や肝臓へのアルコール性障害について研究し,鑑定の役に立つよう研究に取り組んでいます。

 

法医解剖風景 性暴力救援センター(大阪)

アルコールの体内動態

アルコール性臓器障害

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