講座・教員紹介

山口大学医学部医学科の教育研究講座をご紹介します。

眼科学(旧 眼科学)

Ophthalmology

平成29年5月1日作成

顔写真:

教授名
木村 和博
講座のメンバー
木村 和博,鈴木 克佳,柳井 亮二,山田 直之,寺西 慎一郎,折田 朋子,徳田 和央,守田 裕希子,永井 智彦
医学科担当科目
眼・視覚病態系,自己開発コース,修学論文テュートリアル,AMRA,臨床実習
大学院担当科目
眼科学特論Ⅰ,眼科学特論Ⅱ
附属病院診療科
眼科
居室
臨床研究棟7階
TEL
0836-22-2278
FAX
0836-22-2334

講座の紹介

眼科学分野は,眼球及びその付属器の生理学及び疾患病態学を担当し,診療分野としては視機能を障害する多くの疾患の治療を担当しています。眼球は複雑な構造を有し,全ての構造が協調的かつ合理的に機能することによって視機能は維持されています。従って,眼組織の一部の機能異常や構造異常が眼球全体の機能障害を来し,視機能障害の原因となります。

 眼科学では,眼球及びその付属器の正常構造ら生理機能を研究解析し,さらに疾患における病態生理を解明することにより治療法の確立を追求しています。

【難治性網膜硝子体疾患における線維増殖膜形成機序および治療法の開発】
 糖尿病網膜症,網膜剥離,加齢黄斑変性などの網膜硝子体疾患は,近年本邦で有病率が増加の一途をたどる疾患であり,その治療の困難さが問題となっています。中でも,網膜脈絡膜における線維増殖膜形成が,視力予後に非常に悪影響を及ぼすことが判っています。我々は,眼炎症がその病態に大きく関与していると考え,炎症性細胞の関与や,その制御による治療法の開発に取り組んでいます。また,iPS細胞から網膜色素上皮細胞を誘導するシステムを取り入れ,病態解明への応用や治療への応用を検討しています。

【広義眼炎症疾患に関与するケミカルメディエーターの網羅的解析】
 ぶどう膜炎や糖尿病網膜症などに代表される眼炎症性疾患での眼内組織,前房水,硝子体液を用いたケミカルメディエーターの網羅的解析行い,その発症機序の解明,新規治療法の開発を進めています。また,ぶどう膜炎では実験ぶどう膜炎モデルを用いて新たな発症に関与する標的分子を検出し,科学的根拠に基づく免疫学的治療法の開発を目指しています。

【難治性角膜疾患に対する点眼治療の開発と臨床応用】
 神経伝達物質の一つであるサブスタンスPとインスリン様成長因子-1の合剤投与が難治性遷延性角膜上皮欠損の治療に有効であること,またサブスタンスP及びインスリン様成長因子-1それぞれの有効最小必須配列FGLM-NH2とSSSRを同定し,同様の有効性を証明してきました。さらに,糖タンパクの一つであるフィブロネクチン由来ペプチドPHSRNに上皮欠損治癒促進機能があることを示し,実際の遷延性角膜上皮欠損の治療に有効であることを証明しました。これらの薬剤の角膜上皮細胞に対する作用機序を解明しながら,臨床での有効性をさらに詳細に解析しています。

【緑内障手術後の瘢痕抑制治療法の開発】
 緑内障は有病率が高く,時に外科的な治療が必要になる疾患です。手術成績を向上させるには,緑内障手術後の瘢痕形成の制御が鍵となります。我々は性ホルモンに着目し,緑内障手術後の瘢痕形成のメカニズムの解析と治療法の開発を行っています。

【抗緑内障薬の効果に関する疫学研究】
 有病率の高い緑内障を治療するにあたり,抗緑内障薬の点眼は必須のものとなります。しかしながら,その効果は患者個人ではなく,大規模な母集団を調査して統計学的にその有用性を検討する必要があります。抗緑内障薬の効果について多施設大規模スタディを行う予定です。

 

外来での視力検査

外来での診察の様子

眼科手術の様子

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