講座・教員紹介

山口大学医学部医学科の教育研究講座をご紹介します。

耳鼻咽喉科学(旧 耳鼻咽喉科学)

Otolaryngology

平成29年5月1日作成

顔写真:山下 裕司 教授

教授名
山下 裕司
講座のメンバー
山下 裕司,菅原 一真,橋本 誠,廣瀬 敬信,津田 潤子,堀 健志,藤井 博則,竹本 洋介
医学科担当科目
耳鼻・口腔・咽喉病態系,自己開発コース,修学論文テュートリアル,AMRA,臨床実習
附属病院診療科
耳鼻咽喉科
居室
臨床研究棟7階
TEL
0836-22-2281
FAX
0836-22-2280

講座の紹介

耳鼻咽喉科学分野では,耳鼻咽喉科の診療で扱う領域に関する基礎研究,臨床研究を行っています。

基礎研究として,教室独自に開発した平衡障害や難聴の動物モデルを用いた研究を行っています。平衡医学に関しては,末梢前庭器の可塑性について研究をすすめ,末梢前庭器の機能を回復させる治療の開発などに取り組んでいます。聴覚に関しては,騒音性難聴や老人性難聴のモデル動物を用い,酸化ストレスやフリーラジカル,炎症性サイトカインとの関連について,内耳障害の機序の解明を行っています。また,本学医化学分野と連携して熱ショック応答を応用した内耳感覚細胞保護に関する研究をすすめています。さらに,サプリメントであるコエンザイムQ10や赤ワインなどに含まれるポリフェノールなどに注目し,老人性難聴の予防などアンチエイジング効果についても研究を行っています。ゼブラフィッシュを用いて内耳保護効果薬物のスクリーニングを行い,臨床応用可能な薬剤の開発・創薬を目指しています。

臨床研究として,めまい部門では,赤外線CCDカメラと教室で開発した独自のプログラムによる眼振解析システムについて,多数の学会・論文発表をしています。睡眠時無呼吸・いびき部門は,ポリソムノグラムやいびきの音響解析などを通じて的確な閉塞部位診断を行い,CPAP治療から手術まで治療方法を決定する方法を開発し,国内外で注目されています。その他,中耳炎外来は,鼓室形成術を中心とする耳科手術の成績の向上を目指し,手術方法の改良を研究しています。副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎部門では,内視鏡下副鼻腔手術におけるナビゲーションシステムの導入,粘膜弁を用いた上顎洞側壁開窓術や蝶形骨洞手術の工夫の他,好酸球性副鼻腔炎などの難易度の高い手術にも治療成績の向上を目指しています。内視鏡下の手術は,副鼻腔炎にとどまらず,悪性腫瘍を含めた腫瘍,視器や頭蓋底等副鼻腔周辺領域への応用にも取り組んでいます。頭頸部腫瘍部門では,治療成績の向上とともに,機能的な再建手術による手術後の患者のQOLの向上を目指しています。PETを用いた診断や治療効果判定,超選択的動注や最近は周囲の正常組織への照射を減らし,より強い放射線を腫瘍に照射できる強度変調放射線治療(IMRT)を組み入れた新たな治療も行っています。

耳鼻咽喉科学は,扱う分野が多岐にわたりますが,各教員がそれぞれの部門を担当し,より高い専門性(サブスペシャルティ)をもって研究を行っています。

 

当科で開発したyVOG

浸透圧ポンプを用いた薬剤内耳直接投与モデル

ゼブラフィッシュの側線器有毛細胞を用いた薬剤のスクリーニング

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