講座・教員紹介

山口大学医学部医学科の教育研究講座をご紹介します。

放射線腫瘍学

Radiation Oncology

平成29年5月1日作成

顔写真:澁谷 景子 教授

教授名
澁谷 景子
講座のメンバー
澁谷 景子,高橋 昌太郎,椎木 健裕
医学科担当科目
臨床腫瘍学,放射線治療学,自己開発コース,修学論文テュートリアル,AMRA,臨床実習
附属病院診療科
放射線治療科
居室
新中央診療棟増築部4階
TEL
0836-22-2966
FAX
0836-22-2471

講座の紹介

当講座は,2011年10月より,放射線腫瘍学を専門とする分野として開講されました。放射線腫瘍学とは,全身諸臓器のほぼすべての悪性腫瘍を対象とし,「放射線生物学」と「放射線物理学」の理論的根拠に基づいた「がん治療」を実践し,新規治療法を開発・研究するための学問領域です。

放射線治療の歴史は,1895年RoentgenによるX線の発見に始まります。驚くことに,発見の1年後には「がん」に対するX線治療が試みられました。その後,放射線の特性に基づく「放射線生物学:Radiation Biology」と「放射線物理学: Radiation Physics」の二つの分野が独自に発展し,「腫瘍学:Oncology」と統合して「放射線腫瘍学: Radiation Oncology」としてのひとつの学問体系となりました。そして現在,IT技術の発展と相俟って,放射線照射技術は目覚ましく進歩し,放射線治療は「がん治療の3本柱」のひとつとして,がん診療における確固たる立場を築いております。放射線治療は,それ単独のみならず集学的治療の一環としても,また,根治的治療から対症療法まで幅広くがん診療に関わり,重要な役割を担っています。放射線腫瘍学分野では,腫瘍に関する基礎と臨床の総合的知識を身につけ,個々の腫瘍の特性と患者の病態を正しく判断する能力を養い,かつ放射線の特性に精通し,放射線生物学,物理学の両面から新規治療法の研究・開発を行うことのできる人材の育成を目指しています。

当講座はまだ産声を上げたばかりですが,すでに米国ではがん患者の3分の2が放射線治療を受けています。日本人の2人に1人が「がん」に罹患すると言われる現代において,放射線治療に携わる人材の育成は,我が国における「がん対策」の大きな柱として据えられています。

今後,さらに少子化,高齢化社会を迎える我が国において,「働きながら受けられるがん治療」「高齢者にも優しいがん治療」を開発・実践していくことは,我々の最重要課題のひとつであり,外科医,内科医,放射線治療医,緩和医療を専門とする医師,看護師,薬剤師,あらゆる分野の専門家が力を結集させて取り組んでいかなければなりません。

がん診療における新たな知見をこの山口から発信し続けられますよう,先進的な臨床,研究,教育の場を目指しております。

 

放射線治療に携わるスタッフ(医師,医学物理士,診療放射線技師,看護師)

早期肺癌への定位放射線治療(ピンポイント照射)

前立腺癌への強度変調放射線治療(IMRT)

一覧へ戻る