講座・教員紹介

山口大学医学部医学科の教育研究講座をご紹介します。

医療情報判断学

Medical Informatics and Decision Sciences

平成29年5月1日作成

顔写真:石田 博

教授名
石田 博
講座のメンバー
石田 博,猪飼 宏
医学科担当科目
医療情報・EBM,AMRA
大学院担当科目
医療情報判断学特論Ⅰ,医療情報判断学特論Ⅱ
附属病院診療科
医療情報部
居室
第2病棟5階
TEL
0836-22-2716
FAX
0836-22-2718

講座の紹介

病院のシステム化を促進し,情報コミュニケーション技術によって診療,教育,臨床研究および病院運営を向上するために設けられました。その目指すところは,良質で高水準の医療とは何かを評価し,有効で効率的な医療が提供できる情報環境を作ることです。

 医療情報部では,日常診療に不可欠となった電子カルテ機能の改善,および,作成される診療情報をデータベース化し,病歴データなどの二次利用データベースの構造設計,その利用環境としての集計・解析システムの構築などの実践的応用を進めております。また,様々な問題解決のための情報処理技術を用いた支援に留まらず,情報活用に伴う責任つまり,セキュリティ管理,プライバシー保護などの社会的・倫理的な側面に関する課題に具体的に対応しています。さらに,医療評価に関しては,医療が直面する課題に応じて,二次利用データベースからの情報抽出,"根拠に基づく医療(EBM)"の主要データベースであるMEDLINE, コクランライブラリなどのオンライン情報源を利用した医療技術のシステマティックレビューとメタ解析,判断分析による医療経済評価などを実践しています。

当分野の教育目標は,医学・医療のすべての営みを情報およびシステムという視点で捉え,これらを客観的に評価し最適な行動を選択できる能力を修得することにあります。すなわち,診療・学習・研究において問題の解決に必要な情報の収集と処理の方法を学ぶことを通して問題解決への積極的な姿勢と技能を獲得すること,および,ベッドサイドでの判断や診療態勢をシステムとして捉えることによって制約された条件下で客観的に評価するための知識と情報技術を修得することです。具体的には,コンピュータおよびネットワークの利用能力,判断学および疫学の方法を用いたEBMの理解,医療技術の効果と経済性における効率性の評価,問題解決の目的に応じた診療データベースの再編成と活用支援,地域医療連携を活性化する情報基盤構築の立案,個人情報保護とセキュリティ管理などが学習課題です。

当分野の研究テーマは,臨床における意思決定のための医療技術評価と情報システムの構築です。診断技術の情報価値の解析,コンピュータシミュレーションを使った治療技術の効果予測,効用分析や経済分析を使った医療技術評価の解析法は,臨床医必携の知識として,また診療ガイドラインや医療政策に根拠を与えるものとして活用されています。

 

システム開発の事例:疾患マネージメントシート(糖尿病)

医療技術評価の事例:C型慢性肝炎治療薬の長期効果予測

一覧へ戻る