講座・教員紹介

山口大学医学部医学科の教育研究講座をご紹介します。

先端がん治療開発学(消化器・腫瘍外科学関連寄附講座)

Department of Translational Research and Developmental Therapeutics against Cancer

平成29年5月1日作成

顔写真:硲 彰一

教授名
硲 彰一
講座のメンバー
硲 彰一, 徳光幸生, 恒富亮一(消化器・腫瘍外科学兼任), 大場光芳(共同研究員:東洋鋼鈑株式会社)
医学科担当科目
居室
総合研究棟7階
TEL
0836-85-3186
FAX
0836-85-3187

講座の紹介

本講座は東洋鋼鈑株式会社と日本電気株式会社の寄附により、消化器・腫瘍外科学関連寄附講座として山口大学医学部に設置されました。本講座では、直接患者さんの診断・治療に役立つシーズを育て、がん個別化医療、がん複合免疫療法、がん再生細胞療法、新規がん免疫薬剤等の開発を行うことを目的としています。

 臨床的観点よりの研究を推進するため、大学院医学系研究科消化器・腫瘍外科学、消化器内科学、臨床検査・腫瘍学(臨床検査部)、泌尿器科学及び病態制御内科学など臨床分野の講座との連携、さらにトランスレーショナル研究を推進するため、免疫学、システムズ再生・病態医科学及び公衆衛生学・予防医学などの基礎医学講座並びに4月に新たに設置された創成科学研究科とも連携します。豊富な臨床検体と臨床情報を背景に、基礎的に深化させたトランスレーショナル研究の中心的役割を担い、山口大学における先端がん治療開発の拠点となることを目標に努力いたします。

主な研究内容

(1)世界的に望まれている個別化医療を実現するために、薬剤の効果や毒性予測に有用なマーカー遺伝子を搭載した体外診断用医薬品を新たに開発・製造し、山口県から世界に販売することで、個々の患者の薬効予測や副作用予測を可能にし、最も有用で副作用のない治療を提供します。次世代シーケンサーにより全ゲノム解析を行い、さらに多検体にてvalidationを行い、薬効又は副作用発現の違いを規定する遺伝子多型や遺伝子変異リストを作成し、創成科学研究科との共同研究で遺伝子マーカーもしくは診断・判定アルゴリズムとして特許化し、東洋鋼鈑株式会社の有するDNAチップ体外診断薬技術によって産業化を目指します。

(2)本邦のがん死亡総数は増加の一途であり早急な対策が必要です。我々はペプチドワクチン療法の効果を予測するバイオマーカーの探索・同定と新たな複合癌免疫療法を開発してきました。また癌局所の微小環境では宿主要因と癌細胞の相互作用により様々な免疫抑制性機構が構築されていますが、これを解除して免疫療法の有効性を飛躍的に高めることが可能です。本講座では消化器・腫瘍外科学講座、免疫学講座などと連携して、豊富な臨床情報と検体の解析から負の免疫機構の解析を進めると共に、山口大学が有するシーズを臨床応用するためのトランスレーショナルリサーチを進め、臨床的に医師主導試験の構築を行います。さらに、日本電気株式会社の最新のエピトープペプチド探索技術を用いてマルチHLA(HLA-A*2402, -A*0201, -A*0206)結合性ペプチドの同定を行い、産学連携により新薬の創出を目指します。

 

開講式の様子

東洋鋼鈑株式会社並びに山口大学知能情報工学との共同研究

日本電気株式会社並びに山口大学免疫学との共同研究

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