医学科案内

山口大学医学部医学科についてご案内します。

医学科長ご挨拶

山口県での公的な医学教育は、1823(文政6)年、徳山藩が藩校鳴鳳館内に医学館を併置して医学の講義を開始したのがはじめとされています。この年にはシーボルトが長崎に渡来し,防長の医家もその門をたたき西洋直伝の医学を学んだそうです。それ以来の伝統を受け継ぎながら、山口大学医学部医学科の直接の歴史は1944(昭和19)年に創設された山口県立医学専門学校に始まります。1949(昭和24)年に山口県立医科大学が設置され、1964(昭和39)年からの国立移管により国立山口大学医学部となり、既に70年以上の歴史を有しています。その間に5,600人余りが巣立ち、全国各地、海外においても活躍しています。

医学部および附属病院は瀬戸内海に面した宇部市にあり、1年次に山口市のキャンパスで一般共通教育を受けた後、宇部市の小串キャンパスで5年間、専門教育を受けます。

医学部医学科長 谷澤 幸生

医学科では、医学部長の挨拶でもその特色を述べましたが、豊かな人間性と高い倫理観を持ち、医学、医療の実践とその発展のために地域で、そして世界で活躍する医師、研究者を育成すべく、様々な先進的な取り組みを行っています。自ら課題を発見し、その解決法を切り開く能力は日々進歩する医学、医療に対応するためには必須のものです。3年次の「高度自己修学コース」、「自己開発コース」はその能力を涵養する絶好の場です。国際的視野を持つ医師を養成することにも注力しており、低学年から原著論文等を用いて少人数でグループ学習を行う「重点統合ユニット」も特徴あるカリキュラムのひとつです。「医学英語」や「重点統合ユニット」、自主的に研究室での研究に参加する「Open Science Club」などを経て、前述の「自己開発コース」を利用して海外の研究室に留学する学生も少なくありません。

4年生冬から始まる臨床実習では、それまでの講義等で学んだ知識を基に医学部附属病院を中心とする医療現場で、実践的な研鑽を積みます。おおむね各2週間単位で全ての診療科をローテートして広く臨床医学を学んだ後、6週間単位でより実践的に診療に参加しての実習を行います。臨床実習はまた、県内の教育関連病院でも行われ、山口大学医学部OBやOGを含めた地域の医療スタッフにより、実践的な教育がなされます。「地域で医師を育てる」ことをまさに実践しており、卒後臨床研修、専門医研修へとシームレスに繋がっています

勉学のみならず、医学科の学生の多くは課外クラブ活動に参加しています。全日本医科学生体育大会、西日本医科学生総合体育大会などですばらしい成績を上げています。良き友と交わり、切磋琢磨しながら人格を磨き、人間性を養うことで、暖かみのある医師が育っています。学友や先輩、後輩、そして医学部との絆を深める場でもあります。

医学科の教員、職員は学生を愛し、学生とともに成長することを心から願っています。気候温暖で、おいしい食に恵まれたこの山口の地で、皆さんの、そして私たちの夢の実現に向かってともに進んで行きましょう。

平成28年4月1日
山口大学医学部医学科長
谷澤 幸生